2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

J.K.ローリング『ハリー・ポッターと賢者の石』

ホグワーツに行くまでがちょっとたるいけど、キャラクターも学校生活の描写もそれなりに魅力的だし、ストーリーもそれなりにちゃんと考えてある。でもこれだけ熱狂的な人気があるってのは、俺にはちょっとよく分からないなあ。ライトノベルとして見れば、一…

浜崎達也『絶対少年―妖精たちの都市 横浜』

田菜編は不登校少年の話だったけど、今度の主人公は不登校少女。 不器用なガキどもの一方通行ばっかりな人間関係はあいかわらず面白い。でも成長物語としてはぜんぜん機能してないと思う。 つーかマテリアルフェアリーつーのはあれ、物語上なんの意味がある…

今年面白かったものベストテン2005

これといって圧倒的な作品はなかったので、順不同で。 【漫画】『魔人探偵脳噛ネウロ』松井優征 別に何がどうというわけでもないけど毎回読まずにいられない。 【漫画】『アンダーカレント』豊田徹也 【漫画】『神州纐纈城』石川賢 富士山をバックに「地獄だ…

『龍が如く』補足

昨夜のは全体的な話をしたかったのでかなり抽象的な表現になってしまったのだけど、『猫侍』と『龍が如く』に関してのみ話をしぼるなら、「現前性」という分かりにくい言い方より「生活感」と言ってしまった方がよかったかも。 そのゲーム世界の中に暮らして…

『龍が如く』クリア

意外と、地雷でもなければ爆弾でもなかったですよ。粗は多いけどけっこうよくできてる。ネタでやってるかド天然でずれまくりのどっちかだと思ったんだけど、いま風じゃないのを分かった上で照れも逃げもなくきちんと作ってる。そういうとこも含めて、現代を…

沖方丁『蒼穹のファフナー』

俺はアニメ版の方をまったく見てないのだけど、この小説版の第1〜2章をそのまま映像化できていたのなら、ロボットアニメ史に残る傑作になっていたのではないだろうか。まあそれほどいい評判を聞かないところからすると、そうなってはいないのだろうけど。沖…

『リーンの翼』第1話

バンダイチャンネルで配信開始。 いつものことながら「ケンカっちゅーのはのう、とにかくしょっぱなにガツンと一発カマした方が勝ちなんじゃ」とゆー富野イズムにあふれたスタートダッシュで、勢いはすごいが何やりたいのかさっぱり分からん。 小説版といち…

コミックボンボン 1月号

マガジンとかと同じサイズになっていたのもびっくりしたが『デルトラクエスト』の漫画版が載っていたのにさらにびっくりして思わず購入。 『デルトラクエスト』というのは児童書の老舗である岩崎書店がハリポタやらダレンシャンやらのブームのおこぼれをねら…

『龍が如く』を買ってみた。

いやー……これ、どー見ても地雷、つーかむしろ爆弾が赤と青のコードも剥き出しにピコンピコン言いながら地面に転がってるようにしか見えないんだが……でもなんか評価高いみたいだねえ。世界観としては大好きなノリだけど……。 とにかく、これからプレイします。…

はてな市民になったらしいぞ。

はてな市民になるには30日以上日記をつけなきゃならないのか。知らなかった。 これで俺もクローンを6体つくってもらえて、コンピュータの忠実な下僕として働けるわけですね。

シュガーベイヴ『SONGS』

最近なんか妙に70年代ニューミュージックが恋しくて、はっぴいえんどとかオフコースとか引っ張り出して聞いてたもんだから。 しかしソニーがCCCDをやめてくれてほんとによかった。SONGS 30th Anniversary Editionアーティスト: シュガー・ベイブ出版社/メー…

ユンナ『マイ☆ラバ』

仕事でなんべんも繰り返し聞いてたら、なんかCDが欲しくなってしまったので買ってきた。なまぬるいポップロック感がいかにもSME的、ってよりはむしろCBSソニー的? アヴリル・ラヴィーンっぽいとも言えるか。 いや、キライじゃないですよこういうの。マイ☆ラ…

鷹見一幸『ガンズ・ハート 硝煙の誇り』

立直一発ツモドラドラ。素晴らしい。小説を読んでこんなに気持ちよく笑えたのは何年ぶりだろう。 イラストだけ見るとまるで『キノの旅』みたいだが、それに反して物語全体に流れているのはあふれんばかりの男気。と言っても任侠モノやヤンキーモノみたいなそ…

B級小説

このところライトノベルをやたらと読みまくっているのは、なぜだか最近移動時間や待ち時間が多いとか例の仕事が終わったあとのためのマーケティングとかもあるんだけど、一番のきっかけは、あるときふと「B級小説」という言葉を思いついたことだったりする。…

萩原規子『空色勾玉』

日本神話をモチーフにしたファンタジー小説。かなり少女漫画っぽい。いや少女小説っぽいと言うべきなのかもしれんが、少女小説ってほとんど読んだことないもんで。 ファンタジー小説のよいところは、個々のキャラクターのもつ高い象徴性によって非常にコント…

浜崎達也『.hack// AI Buster』

MMO的なリアリティは『スラムオンライン』なんかよりもよっぽどある。プレイヤー視点と開発者視点を織り交ぜることで、ゲーム内設定としてのではなくゲームそのものにまつわる「神話」を成立させているあたりはけっこういい。 ただ、デバッグするためにGMが…

川上稔『パンツァーポリス1935』

なんかすげー古い感じのするライトノベルだな。97年にしてもこのセンスは古いんじゃないか。でもブギーポップ以前ってこんな感じだったかもしれんな。 ライトスタッフモノとでも言えばいいのか、このテの「宇宙をめざすぜ」モノってなんかビミョー。それ自体…

オタサブカル界隈をRGB形式で記述してみる。

http://d.hatena.ne.jp/cuteplus/20051120/p2 こちらで詳しく書かれているように、昨今オタサブカル界隈では社会派とセカイ系ゆーかオレ系とボク系とゆーか少年漫画寄りと少女漫画寄りとゆーか、そういう二極化が進んでるとか言われるわけだが、実はその構図…

オセッカイ系

http://d.hatena.ne.jp/evataka/20051206#p1 あはは、うまい。こーいうトンチと皮肉のきいた造語は大好き。流行らせよう。

惑星開発委員会の同人誌が出ます。

http://www.geocities.jp/wakusei2nd/p01.html 俺の参加している合コンサークル(らしいですよ)「第二次惑星開発委員会」が、冬コミで同人誌を出すことになりました。 俺は本文のDTPと評論1本を担当しています。評論の方は『オタクと「戦争」(前編)』とい…

豊田徹也『アンダーカレント』

銭湯を舞台にしためぞん一刻みたいな漫画なんだが、これのどこが面白いかって説明するのは難しいなあ。話そのものが面白いわけではなく、かといって表現が優れているからかというと確かにそれもあるんだがそれだけと言い切ってしまっていいのかというためら…