2005-11-25から1日間の記事一覧

成田良悟『バッカーノ!』

大恐慌下のニューヨークを舞台にチンピラどもが右往左往しさまざまな物語が交錯しながらも最後にはキレイにオチがつくというガイ・リッチー的はっちゃけアクション小説。馬鹿騒ぎ気分が爽快爽快。ひゃっほう。バッカーノ!―The Rolling Bootlegs (電撃文庫)作…

浜崎達也『絶対少年―妖精たちの夏 田菜』

ちょっと不思議田舎ノスタルジー小説。略してイリヤ系。 そつなくよく出来てる。 セカイだなんだって大仰に構える必要はないけど日常をふと違う視点から眺められる瞬間ってのは思春期にはやっぱり必要で、問題はその危うい地点から「あちら側」に転がり落ち…

セカイ系=アメリカンニューシネマ説

いやなんとなく。俺たちに明日はなさそうな感じとか。 でもって町山智浩の『がわかる本』によるとアメリカンニューシネマにトドメを刺したのは『ロッキー』だってことになるんだけど、それに相当するのが『電車男』だと思うわけだ。社会的なドリームから疎外…