ボストン・テラン『神は銃弾』

略してかみじゅ。ウソです。
海外のノワール小説の中ではかなり評判がいいようだったので読んでみたのだけど、うーん……なんだかなあ。
解説で「ミステリファンのみならず広く純文学ファンにもお薦めしたい」とか書かれてて、確かにそんな感じではある。そこが俺には気にくわない部分なんだろう。
俺はノワールとかハードボイルドとか冒険小説とかその類の「てっぽうバンバンぶっばなす系」のものが割と好きなはずなんだけど、どーも小説でそのテのものを読むと違和感を感じることが多い。なんか純文学以上に純文学的くさいっていうか、変にクソ真面目すぎて。
別にタランティーノ風のシニカルなものだけが好きなわけじゃなくて、たとえばヒギンズの『裁きの日』なんかはかなり真面目な作品だけど好きなのですよ。でも『鷲は舞い降りた』はダメだなあ。
その境界線がどのあたりにあるのかは、もうちょっといろいろ読んでみないとはっきりしなさそうだ。

神は銃弾 (文春文庫)

神は銃弾 (文春文庫)