豪屋大介『デビル17 1巻 みなごろしの学園』

一見『A君の戦争(17)』とは真逆だけど、「欲望充足のための商品」としての役割をこれでもかってくらい果たしておいたうえで、さてそこから何ができる?と踏み込んでいくという方法論はまったく同じ、なのだろう。これは変に言い訳くさいストイシズムに走るよりもよっぽど正解だと思う。ライトノベルなんてどうやったって「欲望充足のための商品」であることからは逃れられないんだから。