ジョン・リドリー『地獄じゃどいつもタバコを喫う』

そろそろラノベ以外にも手を伸ばしてみる。
ちょっとした行き違いからオタカラを巡ってわけのわからん殺し合いが起こるとゆー、映画じゃ割とよくあるお話だが、殺伐とした軽妙さが俺好みでけっこう楽しめた。作者は脚本家上がりらしいが、こーいういろんな人間がごちゃごちゃ絡み合うドラマを書くのはなんか小説家より脚本家の方が基本的に上手い気がするね。
あと舞台がLAで、登場人物のほとんどが映画や音楽や犯罪で一山当ててやろうというかなりダメっぽい人たちで、作者がそういう業界にいただけにそのダメっぽい感じがえらくリアル。でもってそのダメさに対する作者の視線が冷たくはないが温かくもないという感じで絶妙なのですな。
そしてなんつーてもビッチでエロカッコイイ女殺し屋が萌え。こーいうキャラはラノベだとなかなかお目にかかれないよなあ。

地獄じゃどいつもタバコを喫う (角川文庫)

地獄じゃどいつもタバコを喫う (角川文庫)