小林源文『CAT SHIT ONE』 vol.0
後半に掲載されている外伝の部分がものすごく良かった。
カンボジア内戦を描いているのだけど、特にポルポト政権下のジェノサイドについての描写とか、かわいい動物キャラで描いていることでその凄惨さがより際立っている。内容的にはたぶん『映像の世紀』の引き写しなんだけど。このあたりは伊藤剛のキャラクター論で分析すると面白いかもしれない。
このシリーズは00年代における小林源文の代表作と言っていいと思うが、この外伝になってさらにスゴい水準まで来たなと思う。続きを熱望。
Cat Shit One VOL.0 キャット・シット・ワン 0巻
- 作者: 小林源文
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2005/09/29
- メディア: コミック
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